はじめに
今回の内容は以下の URL のページを参照して記載をしております。
「Effects of Proof-of-Stake Illiquidioty」
https://docs.quicksilver.zone/introduction/effects-of-proof-of-stake-illiquidity
【 翻訳 】
Proof-of-Stake の仕組みは資本効率が悪いです。
Deligator の資産の平均 5% がネットワークに対して効果的なセキュリティを提供するために動作しています。
しかし、それら資本の 100% はロックされ、流動性はありません。
そのため、資産の保有者はネットワークのセキュリティに参加することと、 DeFi ( DEX や AMM での流動性の提供、Borrowing , Lending など )で資産を活用することは、同時には出来ません。
このような分散型金融商品(DeFi)でのリターンが Staking からのリターンを大幅に上回り、自分の資産を Unstake することで発生するペナルティを上回る場合、資産保有者にとって自分の資産をより良く活用するために保証金を Unbond することは簡単な決断となります。
この場合、Deligator は、より良いリターンを求めて資産を他の場所に移すため、保証金を解除し、ネットワークのセキュリティに悪影響を与えます。
2021年6月、IBCに接続された自動マーケットメーカー・プロトコル(AMM)である Osmosis のローンチに伴い、この行動の証拠が見られました。
Osmosis のローンチ後、2.5%以上の $ATOM(当時の評価額$61.7M) が Unbond され、Cosmos Hub からそれまで Stake されていた資本が大幅に流出し、セキュリティが著しく低下しました。
【 自分なりの解釈と理解 】
Proof-of-Stake は Staking 量の多い人がより報酬が得られやすい仕組みになっています。
また、Cosmos で言えば、Staking 量が多ければ多いほど、Security が強固になります。
しかし、Staking のデメリットとして、流動性の低下が上げられます。
例えば、Cosmos HUB では、Staking すると Unstake のボタンを押してから21日の経過が必要です。
Staking している資産を売りたいと思ってからかなりのタイムラグが発生してしまうため、実質的に Staking して報酬を得るか Staking せずに DeFi で運用するかのどちらか一方しか選べないことになります。
ここでもし、【Stakingで得られる報酬】<【DeFi 運用で得られる報酬】 になるとどうなるでしょうか。
この場合、報酬も少なく、好きな時に動かすこともできない Staking よりも報酬が多く、好きに動かすことができる Staking しないことのほうが断然メリットが大きいため、Validator は Unstake します。
そうすると Staking 量が減るわけですから、Security も低くなっていってしまいます。
ドキュメントにも記載されていましたが、現に、2021年6月の Osmosis では、その懸念が現実のものとなったようですね。
Liquid Stking はこのような問題を解決するために誕生しました(多分)
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今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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