はじめに
今回は以下の内容を参照しています。
「Proof-of-Stake Blockchain Primer」
https://docs.quicksilver.zone/introduction/proof-of-stake-blockchain-primer
【 翻訳 】
Proof-of-Stake ブロックチェーン・プロトコルは、トークン保有者がステーキング報酬と引き換えに資産をロックする、つまり「ステーキング」することを可能にすることでネットワークのセキュリティを実現します。
資産がロックされることで、ある種の攻撃からチェーンを保護することができます。
これはセキュリティ面では有益ですが、ステークされた資本が分散型金融(DeFi)への参加(利用)など、他の手段で利用されるのを妨げられることにもなります。
Cosmos SDK チェーンを含むほとんどの Proof-of-Stake ブロックチェーンでは、ステーキングはバリデータとデリゲータの2つの当事者で構成されています。
バリデータは、サーバーインフラを維持し、他のバリデータとの合意に基づいてチェーン上でブロックを提案、検証するためにソフトウェアを動作させます。
バリデータによる不正行為を防ぐため、デリゲータはセキュリティデポジットとして、そのチェーンのネイティブステーキングトークンの形で資本を提供します。
不正行為(悪意の有無に関わらず)があった場合、ペナルティとしてステーキングデポジットの一部がバーンされるか、「スラッシュ」されます。
このペナルティは、持続的なダウンタイムに対しては 0.1%、二重署名違反(バリデータが所定のブロック高に対して2回以上署名すること)に対しては 5%の範囲となります。
この保証金提供の対価として、デリゲータは、検証された各ブロックに対して、自分のステークした資産の価値に比例したステーク報酬を得ます。
一方、バリデータは、バリデータのサービスを提供(維持)するために、これらの報酬に応じた手数料を請求します。
Tendermint コンセンサスを含む、いくつかの Proof-of-Stake コンセンサスアルゴリズムは、一般的に14~28日の間、ステークされた資産がロックされたままになるアンボンディング期間を実装しています。
アンボンディング期間は、”ステーキング参加者は、複数のブロックチェーンへとフォークさせてしまうことに対して貢献しても失うものがない “という Nothing at stake 問題を軽減する方法として導入されました。
バリデータは委任されたステークに比例してブロック報酬のコミッションを得るため、バリデータがチェーンのバリデーションを適切かつ効率的に行うことが最善の利益となります。
現在、Cosmos SDK の大半のチェーンでデリゲータが受けるペナルティは、ステークされた資産の最大5%であり、95%の資本が流動性がなく利用されないままとなっています。
【 自分なりの解釈と理解 】
Proof-of-Stake のブロックチェーンは、トークンの保有者がステーキングをして資産をロックすることでセキュリティを実現しています。
資産がロックされることである種の攻撃を防ぐことが出来ますが、ロックされているがゆえにその資産は DeFi で利用したり支払いに使用したりすることができません。
(話は少し変わって)
Cosmos SDK を含むほとんどの Proof-of-Stake のブロックチェーンはバリデータ(検証者)とデリゲータ(委任者)の2つの当事者で構成されています。
バリデータ(検証者)はサーバーやネットワーク環境等のインフラを維持し、他のバリデータ(検証者)との合意に基づき、ブロックを提案し検証します。
対してデリゲータ(委任者)はバリデータによる不正行為を防ぐために、セキュリティデポジットとして、ネイティブトークンをステークする形で資本提供します。
不正行為(悪意の有無に関わらず)があった場合には、ペナルティとして、ステーキングデポジットの一部がバーン、もしくはスラッシュされます。
つまり、デリゲータは不正行為を行わない(もしくは行う可能性の低い)バリデータへステーキングしなければ、資産を失う可能性がでてくるため慎重にバリデータを選ぶ必要があります。
この不正行為と呼ばれるものの中には、断続的なダウンタイムの発生や二重署名などがあり、
その内容により、ペナルティの割合は分かれています。
ただ、負のインセンティブのみではなく、正のインセンティブも存在します。
保証金を提供した対価として、デリゲータは自分のステークした資産に比例したステーク報酬を得ることが出来ます。
また、バリデータは自身のサービスを提供、維持するために手数料を請求することが出来ます。
Tendermint コンセンサスを含む、いくつかの Proof-of-Stake のコンセンサスアルゴリズムは、一般的に 14日~28日(CosmosHUBでは21日間)の間ステークした資産がロックされたままになるアンボンディング期間があります。
アンボンディング期間は “ステーキング参加者は、複数のブロックチェーンへとフォークさせてしまうことに対して貢献しても失うものがない “という 「Nothing at stake 問題」を軽減する方法として導入されています。
バリデータはデリゲートされた資産のステーキング量に応じてブロック報酬を得ることができるため、
バリデータが不正をせずに適切かつ(コストをかけすぎないように)効率的に行うことが利益をえるために最善の手段となります。
(不正をするよりも正しくことをしたほうが利益が大きければ不正をする人は出ない)
—-
今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
本ブログは自身のアウトプットの記録のために作成しているものであり、公式とはなんの関係もございません。
できる限り間違いのないよう、正しく伝わるような翻訳を心がけていますが、本記事の内容を参照したことで発生するいかなる不利益は補償しかねますため、DYOR にてお願い致します。
コメント