はじめに
今回は以下の内容を参照しています。
「Liquid Staking & The Staker’s Dilemma」
https://docs.quicksilver.zone/introduction/liquid-staking-and-the-stakers-dilemma
【 翻訳 】
Liquid Staking とは、Proof of Stake のブロックチェーンにおける Deligation を流動的にし、譲渡、取引、その他の方法で利用できるようにする仕組みです。
Liquid Staking の目的は、Deligator が Stake されたポジションを維持すると同時に、資本に対して最高のリターンを求めることができるようにすることです。
我々は、Deligation の時点でネイティブなボンドトークンを代表する資産を造幣し、それを DeFi プロトコルで使用できるようにすることでこれを実現しています。
Liquid Staking の機会は非常に大きい
IBCに接続された46のチェーンに53億ドルが Staking され、平均的な保税比率が約60%であるという現在の2022年第4四半期の数字を考慮すると、50億ドルの流動性を解き放つ機会があることになります。
同時に、現在資産を Staking し、セキュリティに貢献していないユーザーは、DeFi の利回りを犠牲にすることなく、それができるようになります。
Liquid Staking が広く採用されれば、チェーン のボンドステークは100%近くに収束すると予想されます。
そのため、インターチェーンエコシステムのセキュリティは、流動的な供給を維持しながら理論上の最大値に達する可能性があります。
【 自分なりの解釈と理解 】
Liquid Staking とは、Proof of Stake の Deligation(ステーキング)の問題を解決する仕組みのことです。
Cosmos エコシステムにおいて、通常、資産をバリデータに対して Deligate(Stake)することで、Staking 報酬を得ることができるようになります。
しかし、ここには問題があります。
Cosmos エコシステム上で Deligate(Stake)を行うと、その資産は転送したり Swap したりすることができなくなります。
Deligate(Stake)の量が多くなればなるほどチェーンは強固になりますが、その反面そのトークンは流動性が低下します。つまり、チェーンのセキュリティを高くしようと Deligate(Stake)しようとすればするほど、使いにくくなります。
Liquid Staking はこの問題を解決することを目的としています。
まず、Deligate(Stake)する時に、Liquid Staking のプロダクトを利用すると、Liquid Staking を行っている証明として、特殊なトークンが払い出されます(Quicksilver の場合には qAsset)
その特殊なトークンを利用してそのトークンでLPを組んだり、Lending のための担保として利用することで、流動性の低下という問題を解決します。
また、この仕組みはユーザーにとってもメリットがあります。
通常 Deligate(Stake)すると、その分の Staking 報酬しかもらうことができませんが、Liquid Staking を利用すると、Liquid Staking による Staking 報酬に加えて、その Asset を利用して追加で利回りを得ることも可能です(ex. Staking 報酬に加えて、OSMOSIS で LP を組んで LP 報酬をもらう)
ただ、懸念される点もあります。
それは、Cosmos のエアドロが受け取れない可能性があるという点です。
Quicksilver で Liquid Staking した際のトランザクションを確認してみると、その資産は別のアドレスに送信されていることがわかります。
つまり、自身のアドレスからバリデータに対して直接 Deligate(Stake)されているのではなく、別のアドレスに一旦送信されてから Deligate されているようです。
このことから、おそらく Liquid Staking された資産は自身が Deligate する判定にならないため、Cosmos Staker が条件となっているエアドロが恐らく受け取れません。
Liquid Staking を利用する際には気をつけてご利用下さい。
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