はじめに
今回の内容は以下の URL のページを参照して記載をしております。
「Features」
https://docs.quicksilver.zone/protocol/features
【 翻訳 】
特徴
Quicksilver の目標は、ステーカーのジレンマを解決し、DeFi への参加を容易にすることでより高い利回りを達成する機会を提供すること、そして Cosmos チェーンのセキュリティやユーザー主権を損なうことなく、Cosmos DeFi エコシステムを支える流動性を高めることです。
◆ 制限のない Validator 選択
Quicksilver は分散化を基本理念としており、プロトコルを利用する際、ユーザーがネイティブチェーンのどの Validator に委任してもよいことを意味する Unrestricted Validator Choice を採用しています。
この機能は、委任が少数の Validator に集中することを防ぐために設計されました。
◆ スケーラビリティ
インターチェーンアカウント(ICA) と インターチェーンクエリ(ICQ) の組み合わせを活用することで、Quicksilver は IBC に接続された ICA 対応のブロックチェーンであれば、どのようなブロックチェーンにも拡張することができます。
このプロトコルの設計により、新しいゾーンのオンボーディングにはガバナンスの提案を通過させるだけでよく、Quicksilver コミュニティの手に決定を委ねることができます。
◆ 代理人によるガバナンス
Quicksilver は、代理人によるガバナンス機能を導入し、ユーザーが資産を Liquid Staking する際にも議決権を保持できるようにしました。
これにより、ユーザーはプロトコルを通じて資産を Staking しながら、ネットワークガバナンスに参加し続けることが可能です。
Quicksilver チームは、アクティブなガバナンスが、アクティブで機能するエコシステムの鍵であると考えています。
従って、Quicksilver のユーザーが流動的な Stake 資産を保有しながら、ガバナンスの権利から恩恵を受け続けることが最も重要です。
Governance by Proxy は、コミュニティの声を維持することで、一部のアクターへのガバナンス権限の集中を防ぎます。
Governance by Proxy は現在開発中です。
◆ 参加報酬
QCK トークンのインフレの一部は、参加報酬に割り当てられます。
これは、ガバナンスに積極的な小規模でパフォーマンスの高い Validator と Stake することを選択したステークホルダーに対して、エポックごとに QCK トークンを分配するメカニズムです。
この機能は、オンボードチェーンの Validator に資産を分散させることを目的としている。
アセットがチェーンの Validator に分散していれば、チェーンは攻撃や検閲に対して脆弱でなくなります。
また、チームは、より小規模な Validator への委任を促し、Cosmos 全体の分散化をサポートしたいと考えています。
◆ 摩擦のない UX
Quicksilver プロトコルはユーザーに摩擦のない体験を提供し、Liquid Staking のプロセスを可能な限りシンプルにします。
報酬はエポック(3日)ごとにプロトコルで自動計算されるため、ユーザージャーニーにおける新たなステップを省くことが可能です。
【 自分なりの解釈と理解 】
Quicksilver は Liquid Staking の機能のみならず、分散化の思想や UX にもこだわりを持っているように感じます。
以下は今回の内容に出てきた特徴です。
◆ 制限のない Validator 選択
◆ スケーラビリティ
◆ 代理人によるガバナンス
◆ 参加報酬
◆ 摩擦のない UX
Cosmos エコシステムにいるプロジェクトは(自分の観測範囲内ではありますが)、比較的分散化の思想を強く持っているように感じています。
Quicksilver チームもその例にもれず、Whitepaper には以下のように委任の少ない Validator に委任を促す仕組みについてもわざわざ言及をしています。
We designed this feature to prevent delegations from concentrating with a small set of validators.
https://docs.quicksilver.zone/protocol/features
(この機能は、委任が少数の Validator に集中することを防ぐために設計されました。)
メインネットはローンチされましたが、Liquid Staking した Asset を Unbonding する機能が未実装である点、今回のページに記載されていた “Governance by Proxy” が未実装である点など、未完成である部分が存在します。
今後の Quicksilver の発展に期待します。
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ご覧いただきましてありがとうございました。
本内容はできる限り、正しい内容となるようにしておりますが、DYOR でお願いいたします。
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